まごチャンネルの仕組み WiFiが無いのにどうやって動画を送るの?

まごチャンネルの仕組み 動画を送る方法

まごチャンネルが動画を送る仕組みは簡単に言うと携帯電話と同じ仕組みです。

まごチャンネルの本体の中に、小型の携帯電話のようなものが入っていまして、動画や写真のデータが受信できるようになっています。携帯のようなものなのでWiFiが無くてもデータを受け取ることができます。例えば、実家の親御さんがまごチャンネルを入院中の病院のテレビにつないでも使用可能です。基本的に、携帯が通じるエリアでしたら使用可能です。

ソラコム エアーの概要イラスト
ソラコム エアーの概要イラスト 出典:ソラコム

ちなみに、まごチャンネル本体は携帯のようなものなので、SIMカードがまごチャンネルの中に内蔵されています。そのSIMカードはソラコムという会社のソラコム エアーという通信システムが使用可能になるSIMカードです。

ソラコム IoT SIM (カード型 SIM) 出典:ソラコム IoT SIM

余談ですが、このSIMカードだけでしたら、Amazonでも買えるんです(写真、下)。まごチャンネルの本体に入っているSIMカードとは別の物ですが、このSIMカードは1280円。

まごチャンネルの中身の機械がどんな物か予想してみました

こちらは、私の想像ですが、まごチャンネルの中には、このようなSIMカードを挿入して4Gのデータをやり取りできる小型の機械が入っていると思います。こちらの機械は、一個25000円という事ですが、大量に購入した場合には、まごチャンネルの本体の通常価格の19800円よりも、絶対に安くなるので、だいたい価格や機能面で考えますと、こちらのような機械がまごチャンネルの中に入っていてもおかしくないと思います。

SIMカードが挿入できて、通信用のアンテナもついている、MechaTracks社は販売しているラズベリーパイ用4G(LTE)通信モジュール「4GPi」25,000円(税別)

出典:MechaTracks社 ラズベリーパイ用4G(LTE)通信モジュール「4GPi」https://mechatrax.com/products/4gpi/

ソラコム エアーの通信費はどれくらいかかるのか?

ソラコム エアーの通信システムを使う場合の通信費ですが、いろいろあるプランの中から、一番安くできるデータの値段は、

データ通信料:0.02 USD/MB ~でした。参考資料:SORACOM の課金体系 https://soracom.jp/pricing/

例えばですが、まごチャンネルが、データ通信料:0.02 USD/MBのプランを使用していて、iPhoneで中の上くらいの画質で5分の動画を撮影した場合、約500MBのデータの動画ファイルになります(参照、下の表、”動画の大まかなデータのサイズ”)。

動画の大まかなデータのサイズ””

iPhone の動画容量と長さの目安 出典:Tebiki

この動画をまごチャンネルに送信した場合に、送信コストは、アメリカドルで10ドルになります。大体ですが、日本円で1000円(2020年12月時点)です。

10分の動画を送ると、大体ですが、2000円のコストとなり、まごチャンネルの月々の通信料(最安の場合、月々1250円)を超えてしまいますので

まごチャンネルの定額の料金は、よく動画を送る人にとって、随分お安いという事も言えます。

ただ、これは、私の推測で、まごチャンネル公式サイトには記載がありませんが、ソラコム エアーのデータ使用量が一日に100MBを超えると、通信速度が遅くなると、このブログの後ほうでで紹介する自動翻訳機ポケートークのホームページに書いてありました。

まごチャンネルも、もしかしたら、そのようなデータの量によって通信スピードが変わる仕組みなっているかもしれません。後日、データ使用量の制限の事について、まごチャンネルのサポートセンターに問い合わせしましたところ、そのような事実はないという事でした。(2020年12月時点)

まごチャンネルと同じソラコムの通信技術を使っている製品

ここからは、まごチャンネルと同じソラコムの通信技術を使っている他社の製品を紹介したいと思います。
その方が、まごチャンネルの通信システムのイメージが湧くかもしれませんので、数件紹介したいと思います。

 

ソラコム導入事例:ソースネクスト株式会社 ポケトーク 自動翻訳機 まごチャンネルと同じソラコムエアーの導入例 自動翻訳機とクラウドにあるデータベースを瞬時につなぐ

ポケトークは明石家さんまさんがコマーシャルでも宣伝している自動翻訳機で、まごチャンネルと同じソラコム エアーのシステムを使っています。自動翻訳機なので、ユーザーが、音声を送って、クラウドから変換された外国語が、瞬時で戻ってきて話し相手に聞かせなくてはいけない事でスピードが大事ですが、商品紹介の動画を見ますと、相手の会話やユーザーの会話にかなり早く反応して、返事が返ってくるという事で通信速度のほうも問題ないようです。
しかも、ポケトークの中のPOCKETALK W は、ソラコム エアーの中でもグローバル対応のチップ型 SIMを組み込んであるので、そのSIMが対応してある国であれば、海外でも使用可能です。

ということはですね、現在はできませんが、まごチャンネルも日本から海外に動画や写真を送れるようになるというのは、SIMカード次第で、機能的には可能という事ですね。

互いに自国語のまま対話できるAI通訳機「POCKETALK(ポケトーク)」

2年分 使い放題のポケトーク専用SIMカード 10000円

写真、映像の出典:SORACOM, SORACOM 導入事例:ソースネクスト株式会社, https://soracom.jp/case_studies/sourcenext/

 

ソラコムの導入事例:ニチガス(日本瓦斯株式会社)がガスメーターをチェックする作業を自動化、オンライン化

ニチガスでは、これまで人が行ってきたガスメーターをチェックする作業を、ソラコムの技術を使いオンライン化して、人が一軒一軒ガスメーターをチェックしに行かなくてもよくなった。ガス会社のほうも、ガスの使用状況をリアルタイムで分かるので便利

よく家や店舗の裏にあるガスメーター

ガスメータに設置された「スペース蛍」、この中にSIMカードが内蔵されていて、そこからニチガスにデータを送る

写真、映像の出典:SORACOM, SORACOM 導入事例:日本瓦斯株式会社, https://soracom.jp/case_studies/nichigas

 

SORACOM 導入事例:ワシントン州 サーストン郡の自治体

湖の水位センサーの信号をソラコムの通信システムに送信することによって、これまで人が行ってきた、湖の水の水位をリモートで監視できるようになりました。
湖の水位がオンラインでモニターできるようになった。
写真、映像の出典:SORACOM, SORACOM 導入事例:ワシントン州 サーストン郡, https://soracom.jp/case_studies/thurston_washington/

という事で、まごチャンネルの通信の仕組みのイメージだけでも掴めていただいたら幸いです。