
通販で包丁を探してたら「濃州孫六作(のうしゅうまごろくさく)」っていうのを見つけたんですけど、これって関孫六と同じところが作ってるのかなぁ~? 名前がそっくりですよねぇ~

これ、本当によく間違えられるんです。私も最初は同じシリーズだと思っていました。結論から言いますと...関孫六と濃州孫六作・濃州正宗作(のうしゅうまさむねさく)は、まったく別の会社の包丁です。
名前が似ているので「関孫六の安い版かな?」と思ってしまいますが、作っている会社が違います。先に結論をまとめておきますね!
- ✨ 関孫六 ⇒ 貝印株式会社のブランド(創業1908年)
- ✨ 濃州孫六作・濃州正宗作 ⇒ 株式会社 佐竹産業の取扱ブランド(創業1947年)
- ✨ 共通点は「どちらも岐阜県関市の刃物メーカー」ということ。資本関係やシリーズの上下関係を示す記載は、両社の公式サイトに見当たりません
この記事は、どちらのメーカーとも関係のない一人の使い手として書いています。両社の公式サイトに載っている事実と、公式の商品写真だけを並べます。どちらが良い悪いという話ではありませんので、そこはご安心下さい!
先に、この記事で紹介する関孫六の包丁をご覧下さい。↓
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関孫六と濃州孫六作・濃州正宗作は、作っている会社が違います!
まずは肝心なところから。この2つは別会社です。両社の公式サイトに載っている会社概要を、そのまま並べてみますね。↓
| 関孫六 | 濃州孫六作・濃州正宗作 | |
| 会社 | 貝印株式会社 (製造はカイ インダストリーズ株式会社) | 株式会社 佐竹産業 SATAKE CUTLERY MFG.Co.,Ltd. |
| 創業 | 1908(明治41)年6月 | 昭和22年(1947年)2月 |
| 設立 | 1954(昭和29)年11月 | 昭和27年(1954年)7月 |
| 本社所在地 | 東京都千代田区岩本町3-9-5 | 岐阜県関市東福野町6-21 |
| 岐阜県関市の拠点 | カイ インダストリーズ本社 (関市小屋名1110)と工場 | 本社が関市にある |
出典:貝印公式サイト「会社概要」「沿革」/佐竹産業公式サイト「会社概要」(2026年8月時点)

資本関係やグループ会社という関係もないんですか?

両社の公式サイトにそういった記載は見当たりませんでした。佐竹産業の会社概要には、取扱ブランドとして「濃州正宗作・濃州孫六作・VIA KITCHEN・PISCES・MACARON 他」と書かれています。関孫六の名前はそこには出てきません。
逆に貝印の公式サイトを見ると、『関孫六』は「貝印のメインブランド」と紹介されています。それぞれの会社が、それぞれのブランドを持っているということですね。
なぜここまで名前が似ているのか?どちらも岐阜県関市の会社だからです
ちなみにですが、ここが混同される理由だと思います。2社とも岐阜県関市の刃物メーカーなんです。
貝印の公式サイト「関孫六について」には、関市についてこう書かれています。
日本最大の刃物の都、関市。鎌倉時代に刀鍛冶にとって最良な環境となる、良質な松炭、土、山々から流れる美しい水が揃った関へ、刀匠たちが移り住んだことが起源といわれています。
引用:貝印株式会社「関孫六について」
そして『関孫六』という名前は、この関市の刀匠に由来しています。貝印公式によると、こう説明されています。
関には多くの名匠たちが生まれました。中でも優れた刀匠として知られた人物、2代目「孫六兼元(まごろくかねもと)」。関に住んでいたことから「関の孫六」とも呼ばれています。
「折れず、曲がらず、よく切れる」を体現した「関の孫六」の業と心は、その名と共に受け継がれていきました。
引用:貝印株式会社「関孫六について」

なるほど~。『関孫六』のほうは、刀匠さんのお名前が元になっているんですねぇ~

そうなんです。関市は鎌倉時代から刀鍛冶が集まった街なので、刃物の名前に同じ言葉が出てくること自体は不思議ではありません。ただ、名前が似ていてもブランドとしては完全に別物です。ここを混ぜてしまうと、買うときに迷ってしまいます。
なお、「濃州孫六作」「濃州正宗作」という名前の由来については、佐竹産業の公式サイトに記載を見つけられませんでした。推測で書くと間違いのもとになりますので、ここは「公式に説明が無い」とだけお伝えしておきますね。
関孫六かどうかは「刃の刻印」を見れば分かります!
では、どうやって見分けるか。確実なのは、刃元に入っている刻印を見ることです。関孫六の包丁には、刃に「関孫六」の漢字と「SEKIMAGOROKU」のローマ字が入っています。
実際の刻印を写真で見て下さい。まずは関孫六 匠創 三徳包丁 165mmの刃元です。↓

「関孫六」の漢字の左に「SEKIMAGOROKU」、その下に「MOLYBDENUM VANADIUM STAINLESS STEEL」と鋼材名、さらに「Shoso(匠創)」というシリーズ名が入っています。刻印を読むだけで、ブランドもシリーズも鋼材も分かるようになっているんですね。
こちらは関孫六 10000ST 三徳包丁 165mmの刃元です。↓

同じように「SEKIMAGOROKU」と、その下にシリーズ名の「10000 ST」が入っています。
佐竹産業の包丁には「SATAKE CUTLERY」と入っています
では、佐竹産業の包丁はどうなっているのか。こちらも公式サイトに商品写真が載っていますので、同じように見てみましょう。佐竹産業の三徳包丁 170mm(品番801-416)です。↓

刃に「濃州正宗作」の漢字と、「SATAKE CUTLERY SEKI JAPAN」「Sword Smith」の刻印が入っています。「SEKIMAGOROKU」とはまったく別の刻印ですね。
佐竹産業の公式サイトによると、この包丁は「伝統的な古流梨地仕上の包丁です。」と説明されていて、刃はステンレス刃物鋼、柄は白木、刃渡りは170mmです。

並べてみると、刻印が全然違いますね。

そうなんです。「SEKIMAGOROKU」なら貝印の関孫六、「SATAKE CUTLERY」なら佐竹産業と、はっきり分かれています。通販で買うときは、商品写真を拡大して刃元の刻印を確認するのが確実です。あわせて販売元がどちらの会社になっているかも見ておくと安心ですよ!
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関孫六の三徳包丁ならこの3本!価格帯ごとに選べます
「関孫六の方を買ってみようかな」という方に向けて、価格帯の違う3本をご紹介しますね。どれも貝印公式ストアの三徳165mm比較表に載っているシリーズです。
関孫六 わかたけ 三徳 165mm/2,420円(税込)(レビュー2件)

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貝印公式ストアの三徳165mm比較表に載っている16シリーズは2,420円〜19,800円(税込)で、この「わかたけ」が2,420円です。
刃体はステンレス単層材、刃付けは「基本の刃付け」。柄は樹脂(PP)で、公式比較表では食洗機〇。重量は約108g、生産国は日本。
「まずは関孫六を1本、手が届く価格で試してみたい」という方におすすめ!

| 項目 | 内容 |
| 刃体の構造 | ステンレス単層材 |
| 材質 | 刃体:ステンレス刃物鋼 柄:ポリプロピレン(耐熱温度110℃)、ナイロン(耐熱温度170℃) |
| 柄の素材 | 樹脂(PP) |
| 食洗機対応 | 〇 |
| 重量 | 約108g |
| 刃付け | 基本の刃付け |
| 生産国 | 日本 |
| 品番 | 000AB5420 |
関孫六 わかたけ 三徳 165mm
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関孫六 匠創 三徳包丁 165mm/4,950円(税込)(レビュー30件)

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刃体からハンドルまで継ぎ目のない一体成型のオールステンレス。貝印公式比較表の特徴欄も「オールステンレスで洗いやすく衛生的」で、食洗機は〇です。
刃体はモリブデンバナジウムステンレス刃物鋼、柄は18-8ステンレススチール。刃付けは「三工程刃付け」、重量は約135g、生産国は日本。価格は4,950円(税込)です。
公式ストアにはレビュー30件が寄せられていて、「握りやすさ」と「軽さ」に触れた声が目立ちました。
毎日使うものだから、洗いやすさと衛生面を重視したい方におすすめ!

| 項目 | 内容 |
| 刃体の構造 | ステンレス単層材 |
| 材質 | 刃体:モリブデンバナジウムステンレス刃物鋼 柄:18-8ステンレススチール |
| 柄の素材 | ステンレス |
| 食洗機対応 | 〇 |
| 重量 | 約135g |
| 刃付け | 三工程刃付け |
| 生産国 | 日本 |
| 品番 | 000AB5156 |
関孫六 匠創 三徳包丁 165mm
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関孫六 ダマスカス 三徳包丁 165mm/16,500円(税込)(レビュー18件)

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見た目にこだわりたい方にご紹介したいのがダマスカスです。貝印公式比較表の特徴欄には「日本刀を思わせる見事なダマスカス模様」と書かれています。
刃体はステンレスクラッド複合材で、切り刃はハイカーボンステンレス刃物鋼、側金・口金・尻金はステンレススチール、柄は積層強化木。重量は約161g、生産国は日本。価格は16,500円(税込)です。
ただし食洗機は×です。公式比較表でも「×」と明示されているので、食洗機で洗いたい方は前に紹介した匠創を選んで下さい。気を付けて下さい。!

| 項目 | 内容 |
| 刃体の構造 | ステンレス複合材 |
| 材質 | ステンレスクラッド複合材 切り刃:ハイカーボンステンレス刃物鋼 側金・口金・尻金:ステンレススチール 柄:積層強化木 |
| 柄の素材 | 積層強化木 |
| 食洗機対応 | × |
| 重量 | 約161g |
| 刃付け | 湿式平前刃付け |
| 生産国 | 日本 |
| 品番 | 000AE5200 |
関孫六 ダマスカス 三徳包丁 165mm
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関孫六と濃州孫六・濃州正宗のよくある質問
Q. 濃州孫六作は関孫六の廉価版ですか?
A. いいえ、別の会社の別のブランドです。関孫六は貝印株式会社のブランド、濃州孫六作・濃州正宗作は株式会社 佐竹産業の取扱ブランドで、両社の公式サイトに資本関係やシリーズの上下関係を示す記載はありません。「上位・下位」という関係そのものが存在しない、と考えるのが正確だと思います。
Q. 「濃州正宗作」と「濃州孫六作」の違いは何ですか?
A. どちらも株式会社 佐竹産業の取扱ブランドです。公式サイトの会社概要には「濃州正宗作・濃州孫六作・VIA KITCHEN・PISCES・MACARON 他」と並べて記載されています。2つの位置づけの違いについては、公式サイトで確認できませんでした。詳しいことは佐竹産業の公式サイトをご覧下さい。
Q. 関孫六かどうかを確実に見分ける方法はありますか?
A. 刃元の刻印に「関孫六」「SEKIMAGOROKU」が入っているかを見て下さい。関孫六の包丁には、ブランド名とシリーズ名が刃に刻印されています。あわせて販売元が貝印(カイ インダストリーズ)になっているかも確認すると確実です。関孫六 匠創 三徳包丁 165mmなら、公式ストアの商品ページで刻印の写真も確認できますよ!
まとめ
関孫六と濃州孫六作・濃州正宗作の違いを以下にまとめました。
- 別会社のブランド。関孫六は貝印株式会社(創業1908年)、濃州孫六作・濃州正宗作は株式会社 佐竹産業(創業1947年)
- 共通点は「どちらも岐阜県関市の刃物メーカー」ということ。資本関係やシリーズの上下関係を示す記載は、両社の公式サイトに見当たらない
- 「孫六」という名前は、関市の刀匠 2代目「孫六兼元(まごろくかねもと)」に由来すると貝印公式が説明している
- 見分け方は刃元の刻印。関孫六には「関孫六」「SEKIMAGOROKU」とシリーズ名が入っている
- 「濃州孫六作」「濃州正宗作」という名前の由来は、佐竹産業の公式サイトでは確認できなかった
この記事で紹介した関孫六の3本を、目的別にまとめておきますね。↓
- ✨ まず手が届く価格で試したい ⇒ 関孫六 わかたけ 三徳 165mm
(2,420円(税込))
- ✨ 洗いやすさと衛生面を重視したい ⇒ 関孫六 匠創 三徳包丁 165mm
(4,950円(税込))
- ✨ 見た目にもこだわりたい ⇒ 関孫六 ダマスカス 三徳包丁 165mm
(16,500円(税込))
ちなみにですが、関孫六のシリーズ名の読み方をまとめた記事はこちらをご覧ください。↓

関孫六のシリーズ全体を見てみたい方はこちらをご覧ください。↓

名前が似ていても、中身は別の会社の別の包丁です。迷ったときは刃の刻印を確かめてみて下さい!
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